Digital Iwago Iwago's Report
岩合さんが世界各地で撮影した写真レポート。Mapの見たい場所をクリックしてね。
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![]() 成田を発ち、フランスのシャルルド・ゴール空港に一泊して、エジプトの首都カイロへ。昼間は20度近くまで気温も上がりますが、夜間は吐く息が白くなるほどの寒さ。エジプトは今回で3度目ですが、最初に訪れた30年ほども前は、ガラベイヤという民族衣装を着ている人々を見て、パジャマ姿かと思ったものです。 さて、撮影取材はカイロ郊外で行われている「家畜市」から始めました。牛も羊も山羊も、そして売買する人間もぎっしり。さあ家畜を撮るぞ、と意気込んでファインダーをのぞくのですが、最初のうちは困ったことに、なぜか視線がいくのは家畜より人の方。 エジプトで会う人々は実に強い目をしていて、どうも僕はその目に引き込まれてしまうらしい。シャッターを押し続けているうちにやっと、動物と人のシャッターチャンスが掴めるようになりました。そして次に訪れたのが、やはりカイロ郊外で開かれている、世界最大の「ラクダ市」です。 |
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![]() こんなにたくさんのラクダを間近に見たのは、僕も初めての体験。この市は毎週一回開かれ、リビアからスーダンから、トラックで運ばれたり、自分の脚で歩いたりしながら、2000頭を数えるラクダがやって来るとか。少年が上手にムチを操り、やって来るラクダの交通整理係を勤めている。ラクダは脱走しないように、脚を縛られる。ところで、これらのラクダ、使役用だとばかり思っていたら、食肉用としても売買され、歯ぐきの健康状態を見て、肉質をチェックしているらしい。ラクダの肉、僕は食べていないのだけど、カタイそうだ。売買の人々は札束を持って、歩き回っている。交渉が成立すると、ガラベイヤの袖の下で現金の受け渡しをしている。たいていのラクダはおとなしくしているが、不意に一頭が暴れた。そのラクダはナイフで耳を切られ、それでも静まらず、鼻を切られた。そしてついには、その場で屠殺されました。「ラクダ市」をあとに、僕はカイロ郊外からナイル川流域へ向かうことにした。 (岩合光昭 談) |
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