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ハノイから北へ450キロほど走り、中国国境の山村に到着しました。サパという町が、今回の撮影取材のベース拠点です。とにかく湿気がすごい。ベトナムの人もベトナムの動物たちも、半水生じゃないかと思えるほどの湿度。この高温多湿のなかで、人々は農業で生計をたてています。早朝から水牛を連れて田んぼに出かけ、田おこしをする。ぬかるんだ田に人も水牛もどっぷりとつかり、夕刻まで働きます。社会科の教科書で見るような、日本でも昔は見られたような、典型的な農村の風景。つい懐かしさを覚えました。 |
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一日の仕事を終えた水牛は、帰る前に水浴びをしにいきます。それは体についた泥を落とすためなのですが、家畜の生活というのはパターンが決まっているため習慣化し、自ら進んで水の中に入っていきます。そしてお風呂上がりのようなホッと寛いだ表情で家路につくのです。帰るとき、水牛を走らせてはいけない、と村の人々は言います。労働が終わったうれしさからか、すごい勢いで駆け出し、家を通り過ぎてしまうのだとか。なんだか人間と一緒ですね。農作業の合間に、子供たちが水牛の面倒をみます、水牛に乗って散歩している子供たちも、よく見かけました。生まれた時から、いつも隣に水牛がいる。きっと兄弟のようなものですね。さて、お話の続きは次回をお楽しみに。
(岩合光昭 談) |
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