撮影取材記:タンザニア 第7話・第8話

岩合さんが世界各地で撮影した動物たちの写真レポートです。国・地域別でご覧いただけます。

第7話 サーバルが、獲物を捕えた。その瞬間を、僕のミラーレス一眼が捉えた。

この写真は、サーバルがノネズミを捕える瞬間だ。大きな耳をレーダーのように動かしていたサーバルは、獲物めがけて一直線に跳んだかと思うと、次の瞬間には見事にネズミを口にくわえていた。そして僕の耳に、ネズミを噛み砕くガリッという音が聞こえてきた。サーバルは3時間ほどの間に、10匹の捕獲に成功した。

サーバル

サーバル

サーバル

サーバル
サーバル

広びろとしたサバンナをダチョウが俊足で駆けていく。上体でうまくバランスをとりながら走っている。喉に赤い肉垂れをもつカンムリヅルもいる。リズミカルに跳びながら駆けるグラントガゼルやトムソンガゼル、ちょっと愛嬌のあるイボイノシシ、ウシツツキという鳥につつかれているカバの姿も見える。

ダチョウ

カンムリヅル

カンムリヅル

イボイノシシ

カバとアカハシウシツツキ

ダチョウ(左上)、カンムリヅル(上真中、右上)、イボイノシシ(左下)、カバとアカハシウシツツキ(右下)

第8話 早朝、一条の光が射し込む。若いライオンは、凛として美しい。

外輪山の麓に、厚い雲間から朝の光がサーッと射し込む光景が、実に素晴らしい。僕は朝、一条の光が射す中でライオンを撮りたいと願った。そのためには夜明けとともにカメラを構えていたいが、クレーターに降りるゲートは、朝6時以降にならないと開かない。僕は焦る。とにかく一番乗りでクレーターに降り立ちたいと、6時前からゲートが開くのを待ちわびた。ゲートでは毎日、係員から通行の許可証をもらうのだが、係員はドライバーに「キミたちは、来るのが早すぎる。隣りの日本人は何をやっている奴なんだ?」と尋ねていた。毎朝、一番乗りでゲートに並んだ甲斐あって、ある日、思いどおりの撮影をすることができた。外輪山の麓が一条の光で輝く中、若いオスライオンがアゴを上げ、遠くを見やっている。その瞬間を、僕のミラーレス一眼は捉えることができた。空気は清々しかったが、光は昼の強烈な日差しを予感させた。

ンゴロンゴロの風景

ライオン

ライオン
ンゴロンゴロの風景(左上)、ライオン(右上、下)

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